「共に働く・暮らす」地域づくり 就労準備支援「はたらっく」の実践を学習 

平塚市では今年3月から生活困窮者自立支援制度のメニューの一つである就労準備支援事業がスタートしました。
様々な事情で就労の機会を持てないでいる人に対し、一般就労に向けた自立のための訓練を行う事業で、生活保護受給者や生活困窮に至るリスクの高い層の増加が背景にあります。平塚でその事業を担うことになったのは、ワーカーズ・コレクティブ協会・生活クラブ生協・湘南生活クラブ生協の3者による共同事業体で、ワーカーズ・コレクティブ協会にとっては神奈川県内で4番目の取組となります。
6月5日行われた「まちづくりユニット平塚」総会第2部学習会では、その中心となって活動してこられた岡田百合子さんを講師に、学習会を開催しました。
ワーカーズ・コレクティブとは、雇う・雇われるの関係ではなく、メンバーがお金・知恵・時間・労力を持ち寄って地域に必要なものやサービスを提供するという、女性を中心に約40年前に誕生した新しい働き方です。その働き方を障がいのある人や若者、困窮状態にある人たちへ広げてきたことが2015年からスタートした生活困窮者自立支援制度と連動し、県内自治体(横浜、座間、湯河原)で事業受託するようになったとのことです。
事業が対象とするのは、生活のリズムが崩れていたり、社会との関りに不安がある、就労意欲の低下など、就労に向けた準備が整っていないなどこれまで支援が十分されてこなかった層で、就労体験や生活習慣の確立、地域活動への参加等、一人ひとりの状況や個性に合わせたプログラムづくりが行われます。
4年前から事業に取組んでいる座間(はたらっく・ざま)では、地域の理解と共感の元、各種事業所に実習先が広がると共に、活動に参加する市民の輪も広がっており、そのことが支援プログラムの充実につながっています。
平塚の活動はスタートしたばかりですが、
「はたらっく」の実践から学びながら、地域で共に働き・暮らすための提案につなげていきます。