介護保険制度について考えよう

2024年上半期(16)介護事業者の倒産件数が、コロナ禍の打撃を受け倒産件数が多かった2020年を上回り、介護保険制度がスタートした2000年以降最多であることが公表されました(東京商工リサーチ)

中でも訪問介護事業者は訪問介護事業者が約半数を占め、人材不足や4月の介護報酬改定で基本報酬が引き下げられた影響か指摘されています。続いて多いのがデイサービス事業者ですが、いづれも従業員数が少ない小規模事業者が9割を占めているとのことです。介護保険初期から訪問介護サービス事業に取り組み制度を支えてきた小規模の事業者が、4月の介護報酬改により廃業に追い込まれたり、廃業を考えざるを得ない状況にあることは平塚においても同様です。

そんな中、高齢者人口がピークとなる2040年における介護職員不足は57万人にのぼると厚労省は推計しています。

介護の社会化を謳い始まった介護保険制度を持続可能な制度とするための対策を市民も考え、求めていくことが緊急の課題です。