人をつないで「最期まで食べられるまちづくり」を実現
10月21日、市内で活動する生活クラブ運動グループ11団体で構成する「まちづくりユニット平塚」主催の学習会が開催されました。学習会テーマは「最期まで口から食べられるまちづくり」。講師は新宿区で訪問歯科診療を行っている五島朋幸さんです。
入院中チューブで栄養を取っているうちに飲み込む力が低下し、退院しても十分に食べられず中々体力を回復できない高齢者の食支援を、医師や看護師、ケアマネ、ホームヘルパー、ソーシャルワーカー、言語聴覚士等々の専門家と連携することで行っています。どこに問題があって食べにくくなっているのかの見極め方、口から食べることの大切さ、そして退院時にはもう口から食べることは難しいと見えた人が、支援を得て見違えるほど元気に食べることを楽しめるようになった事例が最後にたくさん紹介されました。
入院中は誤嚥性肺炎を防ぐことが優先されるため、積極的に口からの食事摂取は行われず、チューブ栄養に依存しがちですが、
施設も病院ももっと勉強し口から栄養をとることを積極的に進めるべきと、五島さんはおっしゃいます。
まずは在宅の現場でモデルをつくり、それを広げていくことで施設や病院での取り組みも変えていくことが必要との話に共感しました。
学習会には約80人の方が参加、口から食べることへの関心の高さを感じました。