ミニフォーラム「盲学校留学生の生活支援を考える」

 

ミニフォーラムの様子(5.17)

 5月17日、盲学校留学生の生活支援を考えるミニフォーラムを開催しました。 
 市内にある平塚盲学校では、鍼、灸、あん摩マッサージ指圧を学ぶためために来日した主にアジアからの留学生を受け入れてきました。留学生の方は校内の寄宿舎で生活していますが、授業のない土日や休日には寄宿舎は閉められることになっているため、その間の生活の場の確保に大変苦労されているとの話を、留学生を招へいし支援してきた国際視覚障害者援護協会の方から伺ったことがミニフォーラム開催のきっかけです。これまで地域の人々の協力を得てなんとかホームステイ先を探してきましたが、後続の留学生のためにも何とか解決の糸口を見つけられないかと、関係する方々、行政の方々等に参加していただきました。
 留学生の保護者役である援護協会の方から経過、課題をお話ししていただいた後、盲学校の管理者である県教育委員会の捉え方についての報告、平塚市障がい福祉課の方々から福祉サービス利用の可能性について伺い、参加者で対策について意見交換しました。
 意見交換の中で、文部科学省が国際教育課関係“外国人留学生等に必要な経費”として渡日から入学までの6か月間のODA予算を拠出している一方で、学生受け入れ側の県には留学生としての認識がないことも課題となりました。またホームステイ先として支援されてきた方からは、「居場所を確保するだけでなく、障がいを理解する人のサポートが併せて必要」との発言もありました。
 教育の機会だけでなく、留学生の生活全般をどう支えていくのか、市民と行政が連携し
道筋をつけていくことが必要です。
 ミニフォーラムを重ね、知恵を出し合いながら、その道筋を見つけていきたいと思います。